sksmchan’s blog

さかさまちゃんです 出来るだけ飽きないようにすることと一貫した内容を心掛けたいと思ってる

不眠

どうにも寝られないらしい。よく分かりもしない波に左右されるなんて、こんなに弱かったとは。自分にとって、眠りにつくことよりも考えることの方がよっぽど大事だったのかもしれない。
ここで遠くへ行くにはこれしかないというのに身体と頭は別の方向へ先走る。誰か繋げてくれ。いいよ。いいよ。やっぱりいいよ。そんなことを頼むほど私は愚かじゃない。
起き上がるのに誰かの手はいらない。自ら城壁を作って、立ちやすいように段差を用意するので何も問題ない。階段のような壁で生きると決めた。邪魔ならば壊すまで。或いは潜ろうか。その土地に根をはって埋まるのもいいかもしれない。
そうしたら空を飛ぼうよ。何だってできるよ。溶けて排水溝に入ることもきっと容易いよ。屋根を作るのも一瞬だよ。
そんな夢を一緒に見ようか。一緒?この空間には入れないよ。侵入なんかさせない。一人でインド洋に沈みなよ。私は太平洋を歩く。
もしも本当に一緒に来るのなら、私も覚悟を決めないといけない。そんな素敵なところにいく勇気はないからね。君もそうだろう。
σによる創造、操作するのは自分だ。手をかけてしまえ。二度と瞼を開けないよう、許すことのないように。
ならどこに行きたい、何をしたい?暖炉に飛び込むのもいい。指を切って飾るのか。選択肢はそちらだ。そんな生温い事を考えていた訳では無いだろう。早く答えなよ。
下弦の月、北緯38°、丑の刻に。
あぁ愉快。愉快。
氷につけて流そうという。綺麗な箱庭になる、と。私は遠くへ行きたいのだ。君が縄を括るにはとても無理である。それなら河へ向かおう。いつか海に渡れるのだ、こんな素晴らしいことは無い。私は歩くよ。北斗七星に向かって。足場にでもなってくれ。
そうか。であれば君は目を覚ますといい。
ここはもう既に遠い。時は短いけれど、良い旅になれたのならいいね。